皆様のインプラントに
対する疑問にお答えします
Question & Answer
- インプラントができないことってあるの?
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一般的には骨が少なかったり、内科的な疾患があるとインプラント治療を断られる場合もあると思います。特に未治療の高血圧がある方や歯科治療と相性の悪いお薬を飲まれている、糖尿病の数値が悪い方などは例外的に治療ができないことがあります。しかし、ただ骨の量が少ないという場合には、当院では様々な骨造成治療が可能なため、ほとんどのケースで対応可能となります。
- タバコを吸っているとインプラントできないの?
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喫煙される方でもインプラント治療を行うことはできますが、喫煙されていない方に比べて成功率が下がります。治療後もタバコを吸い続けるとインプラントが脱落する確率が高くなるため、インプラント治療を考えていらっしゃる方には禁煙をおすすめします。
- インプラントは何歳からできる?
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顎の成長が終わり、永久歯が生えそろっていれば、インプラント治療は可能と言われています。お口の中の状況によって条件が異なりますので、1度ご相談ください。
- インプラント治療をするのにCTは必要?
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歯科用CTによる顎の骨の検査は必ず必要です。CT画像を撮影せず平面的なレントゲンのみでインプラント治療を行うのは、片目をつぶってインプラント手術をするようなものです。
- 上部構造って何?
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上部構造は、インプラントに取り付ける被せ物です。土台の部分はアバットメント、骨に埋め込むねじの部分はフィクスチャーまたはインプラント体と呼びます。
- インプラントってどれくらい持つの?
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歯科インプラントは、メンテナンスをきちんと行えば、数十年間保つこともできる治療です。虫歯にはなりませんが、歯周病菌が引き起こすインプラント周囲炎には弱いため、回りの歯ぐきが不潔にならないよう、しっかりとケアしましょう。
- インプラントにするとどんないいことがあるの?
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インプラントは歯がなくなったときに、他の歯に負担を求めずに治療することができる唯一の治療法です。ブリッジは他の歯を大きく削らなければなりませんし、入れ歯は他の歯にばねをかけるため、どうしてもばねをかけた歯に負担がかかってしまいます。インプラントにはそのようなデメリットがないため、他の歯の寿命を縮めることはありません。むしろ残った歯の負担をインプラントに分散することができるため、残った歯の寿命の延長に繋がります。歯の寿命が延びると認知症の予防にもなり、健康寿命が延びると言われています。
- インプラントと入れ歯どっちがおすすめ?
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様々な考え方がありますが、当院では基本的にインプラントをおすすめしています。もちろん全身状態や飲んでいるお薬、希望される予算によってはインプラント治療ができないこともありますが、入れ歯は噛む力を2割程度しか回復できないというデータもあります。しっかり噛むことは健康寿命の延長にも繋がるため、インプラントをおすすめします。
- インプラントの治療期間は?
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通常は下顎で4か月、上顎で7か月ほどかかります。骨造成などの処置が必要な場合はさらに半年ほど追加でかかることもあります。
- インプラントの通院頻度はどれくらい?
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症例によって異なりますが、ほとんどの場合、1次手術から2~6か月後に2次手術、その2週間後に型取り、10日後に上部構造のセットを行います。
- 静脈内鎮静法って何?
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静脈内鎮静法は、点滴の中にうとうとする麻酔のお薬を入れ、半分眠ったような状態で手術を行う方法です。治療に対して恐怖心の強い方や、緊張しやすい方に適しています。治療中の痛みや不快感をほとんど感じず、治療中の記憶もあまりないため、非常に快適と患者様からご好評いただいています。
- インプラントの土台はどんな素材がいいの?
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骨の中に埋め込むインプラント体はチタンとジルコニアの2種類があります。金属アレルギーの方にはジルコニアのインプラントを用いることもありますが、骨と結合する力はチタンの方が強いため、チタン製インプラントが一般的です。
インプラント体と被せ物(上部構造)を繋ぐアバットメントもチタンとジルコニアがあります。奥歯であれば強度のあるチタン製、審美領域である前歯には白いジルコニア製がおすすめです。 - インプラントの金額は?
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一般的には平均30万円~50万円に設定している歯科医院が多いようです。
- インプラントは痛かったり、腫れたりするの?
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治療後数日間は痛みや腫れが生じることがあります。痛みに関しては、抜歯のときと同程度です。念のため、治療後は痛み止めを処方いたします。腫れに関しては、数日から1週間で治まります。内出血が出ることもありますが、この場合も2週間程度で消失するでしょう。
- インプラントを長持ちさせるにはどうしたらいいの?
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インプラントを長持ちさせるためには、メンテナンスなどによってインプラントの周囲を清潔に保つことが重要です。インプラントは人工物のため、虫歯になることはありませんが、歯周病のような「インプラント周囲炎」という症状を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎は歯周病のようにインプラント周囲の骨を溶かし、最悪の場合インプラント体が脱落してしまうこともあります。定期検診とメンテナンスを行うことで、インプラントの良い状態を保ち、長持ちさせることができます。
- インプラントのメンテナンスって大変?
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歯のメンテナンスの習慣がない方には、始めは大変に思えるかも知れません。しかし、メンテナンスが必要なのはインプラントも天然歯も変わりません。ブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使ったケアの仕方をお教えします。
- インプラントのメンテナンスって重要?
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インプラントの寿命はメンテナンス次第と言っても過言ではありません。そのくらいインプラントのメンテナンスは重要です。当院には口腔インプラント学会認定の専門歯科衛生士が在籍し、インプラントの専門メンテナンスを行っています。治療後はメンテナンスにお越しください。
- インプラントと歯周病は関係がある?
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歯周病の状態でインプラント治療を行うとインプラント体が骨に定着せず、失敗する確率が高くなります。そのため、歯周病が治っていない状態では、インプラント治療をしてはいけないと当院では考えています。もちろん、歯周病の治療も当院で可能です。
- インプラント周囲炎って何?
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インプラント治療後にインプラントの周囲に汚れがたまることによって炎症が発生し、インプラント周辺の骨が溶ける疾患です。重症化しやすく、インプラントが脱落する主な原因の1つですが、定期的なメンテナンスによって防ぐことができます。
- インプラントにリスクはあるの?
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手術時に神経や血管を傷つけたり、上顎洞に貫通したりしてしまうことがあります。また、ドリルの回転数が早すぎると骨に穴を空ける際に骨が壊死することがあります。これらは経験不足などから来るもので、治療を得意とする歯科医師にとってはほとんど起こらないことです。その他、術後に腫れやアザなどが発生することもありますが、こちらはほとんどの場合、数日で治まります。
- どの歯科医院でインプラントを頼めばいいの?
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最も注目すべきなのがインプラントの症例数、設備、インプラント治療の習熟に力を入れているかどうかなどの点でしょう。
インプラント治療の症例数に関しては、患者様には確認ができないことですので、本当かどうか判断するのは難しいでしょう。設備に関しては、歯科用CTでの検査は必須です。院内になければ、他の機関で検査することもできますが、いずれにせよ、検査を必ず行っていることが大事です。インプラント治療への姿勢としては、認定医や専門医などの資格を参考にすると良いでしょう。 - インプラントのメーカーってどう選べばいいの?
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技術革新が進み、メーカーによるインプラントの差はほとんどなくなってきていると言われています。有名なメーカーの物を使用すると、扱っている歯科医院が多いため、万が一引越しや転勤で元の歯科医院に通う事が難しくなっても対応可能なことが多いというメリットがありますが、術者が慣れたインプラントシステムを使用するのが一番良いでしょう。当院では、手術時のリスクを軽減するためにも、サージカルガイドシステム(手術計画を立てるコンピュータシステム)があるものが良いと考えています。
- 安いインプラントとは何が違うの?
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相場よりも大幅に安い費用でインプラント治療が提供されている場合、何らかの方法でコストカットが図られている可能性が高いと言えます。例えば、設備への投資が不充分であることや、インプラントシステム自体が安価であること、上部構造が安価であることなどが考えられます。
長く持つ治療を受けたいという方は、費用の安さではなく、患者様のことを考えた治療を提供している歯科医院を選ぶことをお勧めします。 - 総入れ歯だけどインプラントできるの?
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一度総入れ歯にした方であっても、顎の状態によってはインプラント治療を行うことが可能です。従来は、全ての歯をインプラントにて補う治療方法が行われていましたが、今では、最低限の本数だけインプラントを埋め込み、その上に入れ歯を装着するという方法も行われています。この方法であれば、全顎歯をインプラントで補うよりもリーズナブルな費用で済みます。患者様のお口を検査し、可能な治療方法をご提案させていただきます。
- 他院でインプラントを断られた方へ
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インプラント治療をするには、充分な顎の骨の量が必要です。骨の量が足りないと、治療ができないと診断されます。しかし、このときの判断基準は歯科医師によって微妙に異なるのです。したがって、一人の歯科医師に「できない」と言われたからといって、必ずしも諦めなくてはならないわけではありません。当院で検査・診断した結果、インプラント治療が可能となることも考えられます。インプラント治療を希望される方は、まずはお気軽にご相談ください。